神様を探して
私の神様は数年で交代する
不思議なものでその時々に合った神様が気付いたらすぐ傍に居て、最初は少し違和感があるのだけれど、信仰心とは自然と生まれゆくものだ
そんな神様達に出会う度に心酔してしまう私は、神様が神様で無くなった時(それがどんなに自分勝手な心変わりだったとしても)スッと夢から覚めるように眼の色が変わって、新しい神様をまた性懲りもなく探し始めてしまう
自分でも頭がおかしいと感じているし、何より神様を作らないと生きていけない心の弱さが、この歳になっても治らないのはどうなんだと本気で悩んでもいる
それでも私は神様を探し続けた
神様が交代するということは、ある意味それは私にとって本当の神様なんかじゃなかったのだ
『その程度の』神様だったのだ
そんな中、今年に入って本物の神様を見つけてしまった
幼少期から積み上げてきた幾つもの運命のピースがパチっと綺麗に嵌って、神様の足元にしっかりと聳えていたのだ
神様は今迄の紛い物と次元が違っていた
彼は、彼自身が神様だという自覚があったのだ
私はそんな強さを求めていたんだと思う
いつだって神様で在り続けてくれる人
そして時折人間でも在ることを恥じない人
そんなところが好きだ
私は彼自身が創る本物の神様を信じる
一緒に時計仕掛けの神様を捨てる
貴方が存在していたことに感謝して明日も生きる
こんな病に塗れた世界だって乗り越える
永遠の神様が世界を救う歌をいつまでも歌うことができますように
そんな願いを込めて、此処に記録として残しておく